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新国立劇場ー魔笛 [オペラ(国内)]

 大野和士芸術監督の、1018/19シリーズ最初の新プロダクション、魔笛の楽日公演に行った。ロビーには私服姿の大野さんがいらしたが、足の調子が良くないようにお見受けした。ウイリアム ・ケントリッジ氏の舞台は、書割に、プロジェクションマッピング映像を重ねた、きれいなもので、今見れば、コーミシェのコスキー演出に似ている感じだが、2005年だからこちらの方が古い。オーケストラの演奏に、ピアノを入れたり、パーカッションの生演奏で、雷の音や風の音を演出し、デジタルの効果音に慣れている現代人には、新鮮だった。
 新しい試みとして、英語字幕や、プログラムにも英語のページを設け、世界に発信する日本のオペラを目指す準備が少しずつ進んでいる。大野さんご自身が指揮される機会は少ないが、新国立劇場自体をもっとレヴェルアップさせて貰えたらありがたい。
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ポリーニ・プロジェクト I   ハーゲン・クァルテット他 [コンサート]

 1947年生まれ、サルヴァトーレ・シャリーノの音楽を多分初めて聴いた。フルートの曲を多く作っているそうだが、静寂の中で、フルートから溢れる息づかいというか、空気の振動で生じる音のヴァリエーションをきっちり分類し、整然と使い分ける音楽だった。時折発する耳をつんざく突然の高音に、前の座席の人が飛び上がったが、私もこの音は苦手だ。Vnの時も、前の人は同じ反応を起こした。Vnの曲が自分は一番美しく感じられたが、これも音のヴァリエーションが明確で、ほとんど耳をそばだてないと聞こえないかすかな音を観客は探しに行く。近くの人のおなかが鳴った音の方が、Vnの音より大きい場面もあり、今回も、現代は微妙な音を探し狩猟するような時代だとまた痛感した。
 後半のシューベルト弦楽五重奏は、美しすぎる曲だが、ストラディヴァリを聴いた後のせいもあり、堤先生の楽器がいかに素晴らしいかが分り、自分の座席からは、その音が突出して聞こえ、微妙に癖のある節回しはあったものの、チェロの2番の活躍が著しかった。むしろハーゲン・クァルテットを堤先生がリードするほどの音に感じられた。後で調べたら、ヨーヨーマと同じモンタニャーナを使っているという記載がネット上にあったが、プログラムには使用楽器の記載は無かった。

プログラム
シャリーノ: 急激に成長するクリスタル[日本初演]/ マッテオ・チェザーリ(フルート)
シャリーノ: 三美神が花開かせるヴィーナス / マッテオ・チェザーリ(フルート)
シャリーノ: 《6つのカプリッチョ》より / 辻 彩奈(ヴァイオリン)
シャリーノ: 反転した空間 / 若林 かをり(フルート), 金子 平(クラリネット)
辻 彩奈(ヴァイオリン)、 岡本 侑也(チェロ)、
中川 賢一(チェレスタ)
シューベルト: 弦楽五重奏曲 ハ長調 D956/ ハーゲン・クァルテット、堤剛

トッパンホール
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STRADIVARIUS 'f'enomenon ストラディヴァリウス300年目のキセキ展 [美術・博物館]

 ストラディヴァリウスを21挺集めた展示会(森アーツセンターギャラリー)の評判が高く、何となくHPを繰っていて、マエストロ松下の写真を見たとき、10年前クレモナで初めて体験した、ミストのような、しっとりした空気感が一気によみがえり、是非行ってみたくなった。
 15時からの宮田大さんの演奏に間に合うよう、14時に窓口でチケット購入した時点で、座席はもう一杯でコンサートの入場制限がかかるかもしれないので、早めに行くよう促され、早く来て良かったと思った。エレヴェーターには翌日演奏するVnの三浦さんがいらして、降りたら反対側からちょうど、宮田さんが楽器を背負って到着された。
 会場に入りマエストロ松下にちょっとご挨拶しただけで、先生の作品を見る前に、コンサート部屋に行き、陣取りの為1時間立って待った。そこでは関係者のインタヴュー映像が流れ、その中に松下先生も登場され、どんなに現代の技術が優っていても、200年も途切れてしまった、ストラディヴァリの技術は復活できないというようなお話だった。松下先生の美しいヴィオラがこの場に展示されることは、素晴らしいことだ。
 クレモナではVnの試奏は聴くことができなかったので、楽器ごとの聴き比べができればなあと思ったが、この日の宮田さんは、ご自身が5年前から貸与されているストラディヴァリで演奏され、唯一の展示品のチェロではなく、見た目はそれ以上にとても綺麗だ。選曲は人の声に近い音を選び、白鳥、夢のあとに、ヴォカリーズ、バッハ無伴奏3番ブーレと、優しくて本当に美しい音色だった。お話の中で興味深かったのは、アンサンブルの時に、あまりソリスティックに弾くとストラディヴァリの音色が前面に出てしまい、周囲と音がまじわらないことがあるとのこと。
 もう20年以上前になるが、日本のストラディヴァリウスを集めた演奏会を聴き行ったことがあるが、その当時は楽器の音色より、演奏者の力量不足が目立ち、楽器が泣いている、もったいないと思ったものだ。今思えばその企画は、一夜だけ楽器が貸し出され、演奏する栄誉をを賜るようなものだったのかもしれない。名器を弾きこなすのは難しく、急には弾けるものではない。その後の聴き比べコンサートには行ったことはないが、コンサートプログラムに使用楽器が掲載されていると、しみじみ楽器の音色を味わいたい気持ちにになる。
 名器には、弾き手、楽器調整の技術、演奏される環境など、最高の音を引き出すために必要な条件があるとのこと。ストラディバリウスは、制作年代により、特徴の違いがあることが今回分かった。
 閉館時間までゆっくり楽器を見、過去の音を探求するコーナーで想像力をふくらませ、新しく建築されたクレモナのヴァイオリン博物館の映像を見て、もう行くことのない、この赤いホールで色々な楽器が演奏されているのかと、感慨深かった。クレモナの空気の中に生息するストラディヴァリスを、未来に伝えて欲しいと切に願う。
 とにかく、世界で約600あるストラディヴァリウスの内、東京に21挺集めた事実は私の生涯においては空前絶後ことだろう。
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ストラディヴァリのVnケース
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紀尾井 午後の音楽会 義太夫三味線とチェロ [コンサート]

 紀尾井小ホールに初めて入った。5階にあり、とても眺めが良い。
 初めに、鶴澤寛太郎さんの、義太夫三味線のについての簡単な説明があり、導入としてとても良かった。長い曲で、太夫と三味線が他の組みに交代するときに用いられる、独特の旋律「オクリ」という、決まりがあり、言葉も途中で途切れて次へ送られる。今回は、鶴澤寛太郎さんの作曲した、「雪月花」をオクリから始まめ、次のプログラム、岡本侑也さんが演奏する 黛敏郎のBUNRAKU の冒頭のオクリに受け継がれるよう企画されていた。
 BUNRAKUは、オクリのピッチカートで始まり、三味線の音色は勿論、義太夫の声も表現されている。古典芸能のプロには、聞こえ方も、曲の理解もずっと深いようだ。
 ラメンタティオは、弾いている音と歌う声と音程が違うので、慣れるまで難しいと岡本さんがお話された。悲しむこと、嘆くことという意味だが、岡本さんの弾き歌いが聞く者の心を捉える。今回は舞台に一人だが、コンチェルの後のアンコールでは、オケの皆さんの驚きの表情を客席から見るのも楽しい。
 後半、野平一郎先生の新作は、三味線とチェロの音色が意外にも良く合い、絡み合う音に楽器の差違を感じず、自然だった。演奏前に二人の対談があり、鶴澤寛太郎さんは、五線譜が読めないので、楽譜を三味線用に書き変えるのに苦労されたそうだ。「いろはにほへと」で表わす楽譜には無い音を作り、西洋の音程にピッタリ合わせて演奏されたのは、さすがだと思う。珍しい世界に浸り、充実した、1時間だった。
曲目
三味線組曲「雪月花」/ 鶴澤寛太郎、野澤錦吾、鶴澤燕二郎(義太夫三味線)、
黛敏郎:無伴奏のためのBUNRAKU、G.ソッリマ:ラメンタティオ、/ 岡本侑也(チェロ)
野平一郎:もつれ 義太夫三味線とチェロのための(紀尾井ホール委嘱・初演)/ 鶴澤寛太郎、岡本侑也

建築中の新国立競技場
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都響×アプリコ ドヴォルザーク- 岡本侑也 [コンサート]

 久しぶりに都響の音を聴き、小林研一郎の指揮を見た。アプリコ開館20周年とのこと。早いものだ。ただ、客の入りが今ひとつなのは残念。
 岡本さんのドヴォルザークのコンチェルトを聴くのは、去年夏の読響以来。今回は連れ合いの希望で、最前列を陣取り生音を拝聴。堂々とした演奏を連れ合いはとても気に入り大絶賛。確かに岡本さんの生音で弓と弦が接する摩擦音が聞こえたのは初めてかもしれない。楽器が変わり、ちょっとヤンチャな音に聞こえるが、遠鳴り具合は如何だったのだろう、興味津々だ。生演奏は、聞く位置によって印象が変わる。各ホールで、一番音のバランスが良い席で聞ければ幸いだが、どの席で聞いても、それは本当の音であり、岡本さんの歌心と華麗なテクニックを堪能できる。
 10/10 紀尾井ホールの「午後の音楽会」で、一年ぶりの、ラメンタティオの全曲を聞かせてもらえそうだ。

指揮/小林研一郎
チェロ/岡本侑也
曲目
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104 B.191
ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88 B.163

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今日は短縮版
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蒲田駅前も変貌か
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シュタイングレーバーピアノの技術と歴史講座 [講演会]

 バイロイトにSteingraeber&Söhneとういう手作りピアノの小さなメーカーがある。創業は1820年という伝統を持ち、素材から製作過程、音と響きへのこだわり、全てにおいて、最高を目指すピアノを作っている。バイロイトといえば、リストとヴァーグナーが住んだ町。社には、リストが晩年演奏したピアノがあり、ヴァーグナーから依頼された、パルジファルの舞台で使う、鐘の音(4つの音)の鍵盤を持つピアノに似た楽器がある。
 そのシュタイングレーバー社のピアノが、いよいよ、この度代理店契約を結んだ新宿御苑のピアノ販売店に展示され、試奏もできるようになった。この日はバイロイトから、シュタイングレーバーさん一家と技術責任者シェフラー氏が来日し、技術講習会、社長の講演、そして、小さな演奏会と懇親会を催した。残念ながら、一般人への告知は無く、シュタイングレーバー社のことを思うと、こだわりある物づくりのマーケティングの難しさが、もどかしい。
 所用で最初の30分しかお話を聞くことができなかったが、集まった調律師の方々に対し、社長の情熱がこもった説明が繰り広げられた。でも通訳が入ると、感情を抑えた一本調子になり、話の内容も省略もされているので、何だか少し勿体ない気がした。その後は盛況に会が運んだことを願うばかりだ。
https://www.steingraeber.de/ja/
6代目ウド社長
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シェフラー氏
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新国立劇場ー世界若手オペラ歌手ガラゴンサート [コンサート]

 この日は、読響/カンブルランのロココとチャイ4、N響/ヤルヴィのウィンナワルツ+マラ4と、魅力的なコンサートがあり、朝読響に電話したところ、当日券があると言われたものの、早くから並ぶほどの意欲が無く、結局電話で席まで指定できる、楽な新国立劇場に行くことにした。
 新国立劇場研修生の発表会は何度か聞いて来ているので、今回世界若手オペラ歌手と銘打っているが、出来栄えには懸念があった。でも、結果的に素晴らしいガラコンサートだった。まず舞台の花のデコレーションに驚き、オペラ研修所20周年記念コンサートだったと気づく。舞台の進行がとても手際よく、代理で登壇した指揮者が慣れていて、雰囲気もとても良かった。海外からのゲストも日本人歌手も、十八番の曲を思う存分歌い、小品18曲、どれも楽しかった。芸大フィルもキッチリ演奏してくれて、お客さんの入りが半分では、もったいない。多分2日目の方が盛況だったことと思う。
 特に目立って素晴らしいと思ったのは、バイエルンの研修所からのテノール チャン・ロンさんだった。日本人ではメゾの清水さんが自分は好みだった。日本人と外国人との差が無くなってきていると訴えかけるように、20年の研修所の実績を示す、良いコンサートだった。

【指 揮】ダグラス・ボストック (※飯守泰次郎より変更になりました。(2018年9月13日))
【管弦楽】藝大フィルハーモニア管弦楽団
【合 唱】新国立劇場合唱団 二期会合唱団 藤原歌劇団合唱部

ゲスト出演
※オペラ研修所修了生
安藤赴美子(第3期修了)ソプラノ
清水華澄(第4期修了)メゾソプラノ
城 宏憲(第10期修了)テノール
桝 貴志(第5期修了)バリトン
※ロンドン・ジェッテパーカー・ヤングアーティストプログラム(JPYAP)
マイケル・モフィディアン(バスバリトン)
パトリック・テリー(カウンターテナー)
※ミラノ・スカラ座アカデミー
サラ・ロッシーニ(ソプラノ)
アンナ・ドリス・カピテッリ(メゾソプラノ
※ミュンヘン・バイエルン州立歌劇場研修所
张 龙(チャン・ロン)(テノール)
セレーネ・ザネッティ(ソプラノ)
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岡本侑也チェロ・リサイタル [コンサート]

 山形でロココを聴いた一週間後、練馬で岡本さんのリサイタルがあった。ピアニスト小林海都さんは、2年前江副財団のコンサートで室内楽を共演して以来とのこと。ベルギーつながりを感じさせる、二人の綺麗な音がまず印象的だ。
 出光音楽賞受賞頃から正式に発表しているが、岡本さんの楽器が変わり、去年、先生も変わり、力強さ、逞しさが加味された方向へ音が向かっている感じがする。シューマンが、かなり硬い音に聞こえ意外だった。ベートーヴェンは軽やかと重さのバランスが絶妙で流麗で、ピアノもチェロも音がとても透明で綺麗だった。持ち前の繊細さはさらに音色の幅が出て磨きがかかっている。ヤナーチェックはちょうど今年5月にミュンヘンの教会で、物語の朗読付きで聴いたことがあった。その時は、各楽章の演奏が話の後に来るので、とても短く感じられたが、今回は3つの楽章が一つの流れの中にあって、続けて演奏され、この方が私は好みだ。最後のショパンは凄かった。深刻な曲でありながら、ピアノとチェロが溶け合う美しい世界へ若い二人がグイグイ引き込んでいく。巨匠の演奏を聴いた後のような、恐れ入りましたという感覚だった。さらにこの少し重苦しい興奮状態をクールダウンしてくれる、美しいアンコールは、タイスの瞑想曲と、白鳥。後半冒頭には奏者自身のお話も入り、至れり尽くせり、行き届いた配慮を感じる、聴き応えのある演奏会だった。22〜23歳の若者達であることを忘れる、老成した音楽を聴かせてもらった。

■日時 2018年9月9日(日) 15:00開演(14:30開場)
■場所 練馬文化センター 小ホール(つつじホール)
■出演 岡本侑也(チェロ)、小林海都(ピアノ)
■曲目 
シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調Op.70
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番 ト短調Op.5-2
ヤナーチェク:おとぎ話
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調Op.65
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「わ」の会 第5回公演 Erwachen:覚醒 [コンサート]

 調布市文化会館たづくり くすのきホールへ「わ」の会のコンサートを聞きに行った。年々歌手の方々が身近な存在になってきて楽しい。偶然所属のアマオケに出て頂いた先生方もいらして、さらに、今年バイロイトデヴューされた、金子先生もエルダとして出演され、役作りがさすが、上手だと思った。
 今年のジークフリート3幕は、本当に期待していたのだが、お気の毒に、4日前に名古屋でジークフリート全曲歌われた片寄先生が急な体調不良で、後半が、昨年と同じプログラムの黄昏のブリュンヒルデの自己犠牲に変更された。でも、池田先生は去年よりもっと素晴らしかった。輝けるディーヴァの風格で、ちょっとした身のこなしも、ゾクッとする迫力があり、客席にいてとても誇らしかった。
 前半は、マイスタージンガー3幕前半、ハンスザックスとベックメッサーの好きな場面で、つい3週間前に見てきたバイロイトの舞台と結びつき、何ともいえない美しい記憶が甦った。演技指導があったにしても、大沼先生のベックメッサーの演技は、身のこなしの軽やかさが、素晴らしく日本人離れしていて、適役だと感動したのは、私だけではないだろう。全幕通して是非ご出演頂きたい。段々と聴衆も欲張りになり、ヴァーグナーを聞ける有り難さだけで満足せず、買ってながら、抜粋でなく、全曲演奏を聞ける時が来るのが、待ち遠しい。
 ピアニストはたった一人で、超絶技巧で弾き続け、指揮者が入って連弾になると、さらに盛り上がり、オケの音が聞こえてくる。観客数は200人ちょっと。もっと沢山の方に聞いて頂きたい。
 
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ジークフリート3幕3場は、神々の黄昏3幕3場に変更になりました
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山形交響楽団ー岡本侑也 ロココ風の主題による変奏曲 [コンサート]

 山形交響楽団の定期演奏会で、土日2日続けて、岡本さんがロココを協演し、私は2日目を聞きに行った。この日の雰囲気がとても良く、本番を聴く時の緊張感はほぐれ、岡本さんも、とても楽しそうにリラックスしている様に見えた。
 このホールは自分の席では音が良く響き、去年初台でロココを聴いた時より、どの変奏曲も一層歌い込んでいて、若い岡本さんの姿に、早くも風格を感じた。これは、自分にとっては、初めての感覚だ。もう超絶技巧に驚くこともなく、音楽平安を感じる。こちらが、一音一音に感嘆していた頃は、全部の音を完璧にサラッと弾く様に感動したが、今は本番を幾つもこなす演奏家として、少し位、A線高音の発音が悪くても、本人が神経質な様子をあまり見せなくなったので、客席でも安心して音楽の流れに身を任せることができる。
 自然に湧き上がる音楽に思わず引き込まれていた時代から、大きく一段と包容力が増し、声色のような、安らぎを感じる穏やかな音に包まれるとき、これからもこの幸福感を皆さに運んでほしいと切に願う。
  アンコールがまた、生き生きと躍動感があり、本当に素晴らしかった。ラメンタチオの本人の歌声とチェロの音が、ハモって聞こえたし、昔から重音のハーモニーが完璧だったが、重音の威圧感は皆無で、アローンでは、更に各声部を歌い分け、音の重なりに色調が加味され、決して濁らず、例えるなら、オケの指揮者がスコアから選び取るハーモニーにより、それまでと違う音楽に聞こえるマジックのような驚きを感じた。
 指揮者の阪さんも、熱く歌う指揮者なので、どのプログラムも、楽しかった。インタビューで、岡本さん一家とご自身とレーゲンスブルグの関係に触れられたこと、阪さんのご両親が山形ご出身であることなど、演奏者側の人のことを言葉で紹介するのは、聴衆へのアピールになるし、この演奏会にいらした方々は、岡本さんのことを覚えて下さったに違いない。
 山形交響楽団は人数は少ないが、アットホームな雰囲気が良い。開演前のロビーコンサート、開演直前の指揮者インタヴュー、終演後の親睦会など、地元を大事にした経営努力に頭が下がる。
 山形駅に降りたのは初めてで、中心地をぐるっとバスで見物したに後、駅西側の高層ビルに行ってみると、24階に展望台があり、周囲の景色が見渡せた。城跡が霞城公園になっており、ビルの名も霞城ビルだ。駅の東側は、繁華街、西側は新しく、広々としており、コンサートホールがある。帰り道、ようやく、山形駅の正面の駅名が見えて、山形に来た実感がわいた。
 次の日曜は、東京でリサイタル。また、題名の無い音楽会の放送もある。10月にも4回生演奏が聞ける。
 
指揮 阪 哲朗
チェロ 岡本 侑也

ワーグナー/ジークフリート牧歌 作品103
チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33
メンデルスゾーン/交響曲 第3番 イ短調「スコットランド」作品56 
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没後50年 藤田嗣治展ー東京都美術館 [美術・博物館]

 フランス通の友達に誘われて行ってみたら、思った以上に大規模で、100点以上の作品が出展されており、二人で驚嘆した。二人とも気になっていたが、藤田作品をこれまで見る機会が無かった。
 展示を見て、一番驚いたのは、日本人の個性を発揮しながら、時代の作風をさらっと取り入れているように見えることだ。日本人は良い意味で真似が上手だと、しみじみ思う。実際には生活苦があったのだろうが、作品を見る限り、丁寧で、世の中に愛情を持って接している感じがする。何度も結婚し、心情の変化を作品の変化で器用に表現しているように感じる。第二次大戦後、フランスに帰化し、クリスチャンの洗礼を受け、自分の教会まで建て、夫婦でそこに眠っている。世界中旅して無事だったことも凄い。チラシに載っているこの作品は、ニューヨークで描かれたものだが、作品を見ながら氏の人生を辿って来て、この絵の前に立つと、良いなぁと思う。
 色々な意味で、感嘆した。
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2018バイロイト雑感 [ドイツ]

 まとめを記すつもりが、帰国後10日も経ってしまったが、今年の私のバイロイトは、諸般の事情から、あまり動き回らずひっそりと過ごした。公演回数も少なく、二回見たのは、ローエングリンのみ。ところが、一回ずつの三公演がどれも素晴らしかったのは今までに無い驚きだった。例年、ちょっとしたオケのミスはあるものだが、今年は気になることが、全くなかった。ティーレマンがリハで物凄く気分にムラがあり、怖かったという噂を耳にしたが、その分オケの完成度が高まるなら、イジメ?も必要悪か....。今年は高齢の指揮者が居なかったことも特徴だ。また、リングが無い分、他の作品への取り組みが十分出来たということはあるのだろうか。おまけで、ドミンゴのヴァルキューレまで見てしまったが、演奏はともかくここでも、バイロイトのオケの凄さを想像し、実感した。
 開幕後、8/10頃までが、酷暑で、遂に、Hofgartenの池で犬を泳がせる姿を見た。また前庭の水撒き装置の散水に飛び込む犬も見た。例年、祝祭に飼い犬を連れてきて、預けているお客さんも、コーラスの人も居るらしいが、今のマイスタージンガーに犬が登場することもあってか、犬好きだったワーグナーの祝祭だし、今年は指揮者か歌手か、大きな犬を連れて来たとのこと。マイスタージンガーの犬が交代したかと思ったら、そうではなかった。
 5/1マークグラーフェンオペラハウスにベルリンフィルが来た時の録画とともに、バイロイトの町の様子が流され、日本ではNHKBSで字幕付きで放送されたが、町のパン屋とビール醸造所については、個人名が気付かれないよう、音を消してあり驚いた。YouTubeのドイツ語オリジナルでは、Bächerbrau も Langeも当然特定できる。そこまで気を使うのか、NHK。一方、ベルリンフィルって何?という 現地の方は、この世界遺産の街の映像も見ていなかった。
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バイロイト音楽祭ーヴァルキューレ2 [オペラ(海外)]

 怖いもの見たさで、ドミンゴの指揮するヴァルキューレの高価なチケットに、手を伸ばしてしまった。
 初回は地元紙にも随分叩かれていたようだが、2度目の公演のせいか、噂で聞いていたほどの混乱は無く、ごく自然に舞台が進んで行った。
 初め幕が開いたとき、ジークリンデは、鳥小屋の横に居て、七面鳥に話しかけているように見えたが、今までもそうだっただろか。一幕で、ジークムントが歌っている時、少なくともこの鳥が3回鳴いた。不思議とテノールの音域で、さほど邪魔にはならなかったが、これまで劇中で鳴いたと気づいたことはない。羽根を拡げると綺麗だが、鳥さんも代役だったのだろうか。暑くて、不機嫌だったのだろうか。もし、仲間の声と思い、合唱したなら、楽しい話だ。
 インタヴュー記事でドミンゴは、自分は歌手の為に指揮したいと思っていると言っていたが、この劇場の特徴にも触れ、客席でのオーケストラと時間差についても言及している。ヴァルキューレを指揮するのは初めてではないからと余裕を見せたが、この日ドミンゴの音楽が無難に進んだのは、2回目ということもあり、コンマスのリードとオケの技量のお陰ではないかと邪推できないこともない。ウィーンフィルが、指揮者にこだわらず、同じレヴェルの演奏するのと同じく、要所、難所を心得たメンバーは、自主的に波を乗り越えていけるのでは無いだろうか。少なくとも、日本のプロオケでは、かなりオケの自主性に任されているように聞いたことがある。
 全体の印象としては、重低音が軽く、音の厚みがすっきりした音楽だった。日本人でヴァルキューレのGrimgerseを歌った金子美香さんも、とても自然にワルキューレ達に溶け込んでいて、本当に普通に歌い動き回っていた。ということは、相当上手ということだ。これは快挙だ。
 カーテンコールでは。ブーをかき消そうとすかのような、盛大なブラボーが聞こえた。ドミンゴは腰の曲がった好々爺になっていた。
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バイロイト音楽祭ーニュルンベルクのマイスタージンガー4 [オペラ(海外)]

 楽しい楽しいマイスタージンガー。ここまで演劇的舞台になると、もう音楽に敢えて集中せずとも、公演を楽しもうという気になってくる。去年と舞台セットが変わったのは2幕。中庭のような芝生が取り払われ、ヴァンフリート広間にあった、ピアノや椅子が二つの山に分けて積み重ねてあり、その間が通路になっている。またコジマの大きな肖像画の後ろにエヴァとヴァルターが後ろに隠れながら移動しているように見えた。
 公演前日、ザックスとダーヴィット役のサイン会に並んだが、Michael Volleのテンションの高さに圧倒された。一方 Daniel Behle の素顔が知られておらず、念のためプログラムの写真をサイン会の係の人にこの人に間違えないか尋ねたが、慌ててgoogleで顔を確認してくれたほど。CDが先に並んでおり、とても美男で、舞台上の姿からは、かけ離れていた。
 劇中のザックスは、サイン会の時の予感通り、昨年以上に喜劇の主人公としてテンションが上がり、寡黙で、思慮深いマイスターのキャラクターでは無かった。ベックメッサー役のKränzleは体調が悪く、リハでは歌わず動きだけ確認したらしい。でも、本番の歌も演技も完璧、この二人のコンビネーションは益々磨きがかかり、昨年の驚き以上の衝撃だった。
 ヨルダンをないがしろしたわけではないが、2幕最後、演出が変わった事に気を取られ、せっかくの音の技を聞き逃してしまった。やはり、ヨルダンは、控えめなタイプなのだろうか。舞台と音楽の融合が素晴らしすぎるのも良し悪しなどとは、贅沢な悩みだ。
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8/5撮影のMolly und Marke
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バイロイト音楽祭ートリスタンとイゾルデ3 [オペラ(海外)]

 今年のトリスタンは、前日にティーレマンのリラックスしたインタヴューを聞いた後ということもあり、ローエングリンが終わり、涼しくなって、やっとトリスタンに取り組める喜びのようなものを、勝手ながら音楽の中に感じた。音楽は集中力が凄く、全速力で突進し、不意に何かを見て急停止するような、エネルギーの起伏が、最高潮に達し、音の渦の中に身を置く気分は、本当に素晴らしかった。
 席は6列目の右端。3年目にして、初めてあの暗い舞台を近くから見た。音は、バイロイトの音というより、生音でかなり大きく聞える、普通のオペラハウスのような感じだったが、これもまた良しだ。去年より、グイグイ盛り上がるのが、とても身体近くに音を感じられる。前奏曲であそこまでテンポを巻くとは驚いた。昨今は、感情を抑え、トリスタンが出てくるまで控えめで進行するような印象だったが、もっと感情の波は高く、時空間をねじり、反動で戻ってくるような、抵抗不可の勢いを感じる。2幕も本当に美しく、全幕通して、気になるような箇所はなく、強いて言うなら、ラングの3幕幕切れの言葉がはっきり聞こえなくなってしまったことぐらいだろうか。グールドは絶好調、ブランゲーネは、おどおどする演技を抑え、歌に勝負をかけてきた気がした。美しかった。
 3幕の三角形は、さらに今年も改善され、見易くなっていた。
 最後幕が下りてくると、音が消えないうちに拍手する観客は、益々増えている印象。開演前の撮影禁止の表示とともに、幕に反応せず拍手は音が消えるまで余韻を味わうよう、日本のように、来年から注意喚起して貰いたいものだ。或いは幕を下ろさず暗転するとか、工夫が必要かもしれない。
 でも、兎に角今まで聴いたトリスタンの中で、忘れられない最高の演奏だった。
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TAFF ティーレマン インタヴュー [ドイツ]

 子供向きオペラを上演するプローべビューネで、TAFF主催のティーレマンのインタヴューがあった。
 写真撮影禁止はいつものことだが、濃い青と薄い緑の横縞ポロシャツで現れ、ニコニコと機嫌よく早口で話してくれた。音楽的な話ではなく、雑談が主だった。断片的だが、分かった範囲で....
 初めは、やはり先週の暑さの話から。オケの人達は膝に大きなバスタオルを置き、体の汗を拭きながら演奏している。上からでなく足元の空気の通りを良くする空調設備が必要だと。舞台上では、化粧が剥がれ、衣装に汗染みが出てほんとうに大変だったと。ティーレマン自身の暑さ対策は、家で水風呂に入り、ちょっと横になると、元気も回復するとのこと。
 アラーニャのキャンセルの時は、自分でも、あちこち電話して代役を探したそうだ。フォークトはOKだったが、もしマイスタージンガーに支障が出るとお客さんに悪いので、やめた。ベッチャワとはドレスデンで共演しており、6回は無理でも5回は歌える確信があった。
 外国語のオペラを指揮する時、言葉は勉強しないそうだ。ヤナーチェックの時、チェコ語はティーレマンのテンポでは早すぎて歌えないと歌手に文句を言われたことがある。
 一方、外人歌手のドイツ語発音については厳しく、例えば、日本語の「〜の」のような意味でつけるsが2単語間に入り、一語となる例えばTagesschau、Umgangsspracheなど、この手のsの発音が曖昧なので、もっとキチンとドイツ語を学んで欲しいと苦情を漏らした。
 指揮が一番難しいはオランダ人とのこと。とにかくピット内でオケがうるさいからだと。タンホイザーも結構大変。パルジファルは易しい。客席の音の鳴り具合を聞いてくれるスパーヴァイザーが重要。客観的にOKならばその音量で行く。
 指揮者はAapotheke(薬局)のようなもので、色々薬を混ぜ合わせる仕事だと。(後半に続く)
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バイロイト音楽祭ーパルジファル4, Markgräfin Opernhaus [オペラ(海外)]

 朝、市中に出て、改装が終わった世界遺産のマークグラーフェンのオペラハウスを見学。9時45分からの2回目のガイドで、参加者は20名くらい。老朽化して、建物の見学のみとなっていた劇場を、再び現役の劇場として使用できるよう大規模な復元改修工事が行われた。以前必要以上に金色に輝いていた部分はオリジナルに戻されたが、舞台前のバロック調のオケピットは取り払われ、現代の昇降式舞台になっていた。
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 ビシュコフのパルジファル、どんな感じなのかと期待と不安と半々だったが、とても良くて、満足した。出だしがあまりに音が大きく驚いたが、その後は自分のイメージ通り音楽が進み、安心して身を任せ、一瞬たりとも、聞き逃したくない、美しい音の積み重ねだった。一幕でまず骨抜きにされ、全幕通しても、今まで聞いたパルジファルの中で一番好きかもしれない。5月にパりでジョルダンのパルジファルを聞いたが、同じくシャーガーがパルジファルだったが、座席のせいか、音がとても遠く、静かで、穏やかさが少し物足りなかった。でも今年のバイロイトの席が10列目の右端だったこともあり、トリスタンに続き、オケの生の音も味わえ、聖堂の鐘の響き具合も最高だった。いったい、何に惹きつけられたのか、程よい重厚感と綺麗すぎない音質、意外にも音楽の天然感がよく引き出されていたように感じた。
 シャーガーは本当にどこまでも凄い。素晴らしい。いつまでこのまま突っ走ってくれるのか、声を大事にして頂きたいと、つい、いらぬお世話の気持ちが顔を出す。
 一幕後の拍手については、もはや誰にも抑えられないほどの、勢いをつけてきた。
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ピルゼンの湧き水と中世の地下道活用 Pilsner Urquell [チェコ]

ピルゼンのビールが美味しいのは、ふんだんな湧き水があるからだと学んだ。地下通路の見学ツアーでは、地下生活の歴史があったことを知った。町中心にある、聖バルトロメイ大聖堂近くに最初の湧き水があり、水路を広げ、今は、周囲3ヶ所に吹き出し口がある。近くの給水塔は、地下から水を組み上げていた。中世の地下道生活がこんなに発達しているとは知らなかった。地上3階建ての家を所有していたとしても、地下は自分のものではなく、地上の主要な建物や道は地下道とつながっている。地下道は3層構造、直ぐ下は下水、次が生活空間、一番下が湧き水の水路だ。避難地として、地下で労働し、肉やビールを貯蔵し、その横にテーブルを置いて、男性専用のレストランもあり、ビールを飲んだ。料理用換気扇とも言える、地上への排気口も見つかっている。地下2階の地下道の要所要所に深い井戸の入り口があり、本当に地下が安全で、生活の中心だった様子が伺える。現在も地上まで通じている井戸もある。驚いた。
 午後は Pilsner Urquell 工場見学を予約した。ウルケルはピルスナービールの元祖として1842年から生産されている。このビールはドイツよりアルコール濃度が低く、この地の軟水で作っている。ここでも、地下道と巨大な地下ケラーの存在を体験した。こんなに広いスペースに本当にビール樽が保存されていたのかと、只々驚くばかり。地上に小さく見える窓から雪を投入して冷やす巨大な冷蔵庫、横の肉置き場は、地下の通気性が良くなっている。今はビールは工場生産だが、いくつかの樽は昔ながらの手作りで作業し、味を比較しているとのこと。ツアー最後は、この手作りのビール樽からひとりひとりグラスに直接注いで試飲させてくれた。
 ウルケルのビールの泡がクリーミーで美味しいからなのか、レストランで、泡だけのジョッキを注文することができる。時間が経つと泡が消えていき、底から2cm程度がビールになる。値段も通常の注ぎ方より安い。
 工場見学はドイツ語を選択したので、周囲はドイツ人ばかり。ガイドに盛んに質問をして熱心だ。面白いのはその反応で、ピルスナービールの元祖は、ドイツから招いたビール職人だとの説明があると、やはりドイツだろと声には出ないが、全員満足気な表情。
 巨大な工場見学では、この機械は何製だと答えを予想したような質問。殆どがドイツ製だとの説明に、やはりそうだろという反応だ。
 ツアー終了挨拶直後、後にして欲しいと言われていた、ウルケル所有者の変遷についての質問にガイドが答え、現在は日本企業アサヒビールの傘下だとはっきり言った。私は一応頷いたが、周囲の不満そうな表情を察して、急きょ笑顔を抑えた。
Urquell案内のお姉さん
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Urquell の巨大な地下
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地図上半分はかつてのビール貯蔵庫、一本の通路の長さは、一枚目の写真の如く巨大
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発酵
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試飲 、おじさんが樽のビールをグラスに注いでくれる
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ピルゼンのビール風呂 [チェコ]

 ニュルンベルク空港まで連れ合いを迎えに行き、DBのBayern-Böhmen-Ticket(€34,6)で3.5時間かけて、チェコのピルゼンへ行った。連れ合いの念願だったPurkmistreのビール風呂を予約してあり、恐る恐る行って見ると、ロッカーキー、バスタオル、大きいなシーツのようなものを渡された。女性ロッカールームいた二人の女性がドイツ語で話していたので、ビール風呂初めてなのですが、と聞いてみると、とても気持ちが良いと言うので、少しほっとして、先へ進んだ。HPの写真の通り、木製の湯オケに、若いビールが蛇口から注がれていた。アルコールは入っていないが、匂いはする。ちょうど良い温度で、次第に温まり、汗ばんで来る。横には、ビール樽から上へ伸びた、ビールの注ぎ口があり、入浴時間30分の間、ジョッキで何杯でも飲むことができる。風呂から上がると、クールダウンの部屋があり、横になって、また大中小好きなサイズの冷たいビールで、30分間クールダウンする。
 入浴前後にシャワーを浴びるのだが、入浴後は、温泉のように肌がスベスベになり、もったいないので、シャワーは浴びなかった。
 夕食は、宿の庭のビアガーデン、メニューが、メインと付け合わせと別々に注文するようになっており、付け合わせの焼き野菜や、各種ジャガイモなどは、日本のおつまみサイズで、ドイツほど、塩味が強くなく、また肉も野菜も地元感があり、新鮮で美味しかった。プラハとは、全く印象が異なる田舎だ。
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お風呂写真HPから借用
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バイロイト音楽祭ーローエングリン4(最終公演) [オペラ(海外)]

 今年の最終公演。譲ってもらったチケットは、ギャラリー2列目、バイロイトで初めてのHöre Platz だった。12ユーロと超格安だが、本当に眼前が柱なので、舞台端がほんの少し見える程度。でもその分耳に集中できるし、ギャラリー4列目より、明らかに音が良い気がする。
 改めて、ティーレマンマジックには感動する。いつもなら、ちょっとだけ陳腐に聞こえる転調 や、子供っぽいメロディーなど、やっぱり初期作品だから…とつい思ってしまう要素を全て克服し、ロマンティックにふくらませてくれる。オランダ人の時もそうだったが、ティーレマンがバイロイトで指揮するWagnerは特別で、他の劇場とは違う気がする。
 カーテンコールで絶大な拍手を受けたのは、やはりヴァルトラウト・マイヤー。右手を舞台につけて、左胸に抱えるように感謝の意を示した時、私も一瞬涙がこみ上げてきた。最後、ティーレマンが飛び出してきて、マイヤーに横から抱きつき、というか、飛びつき、頰にキスしたのは、衝撃的だった。マイヤーの歌い納めの素晴らしいオルトルートを聞けて幸運だ。
 ベッチャワは、ベルカントの張った声が美しい。小声で歌い始めドラマティックなクレッシェンドも聞かせてくれた。でも、遠い席からだと、声質が変わるのが少し気になる。改めて、フォークトの一本道を突き進む安定感は、凄いと思う。
市立図書館で、ローエングリン・前回演出の衣装を展示している
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第28回出光音楽賞受賞者ガラコンサート [コンサート]

 チケットが当たったので行ってみた。職場が西新宿なので引き換え開始の17時45分にはオペラシティに着いたが、既にかなりの行列ができており、ハガキに印刷されている整理番号順に指定席券を貰うシステム。
 整理番号が若いから良い席が来るとは限らず、200番くらいなのに2階Rの前の方だったが、却ってソリストは良く見えた。もちろん無料なので文句は言えないが、2階正面席は多分ご招待なのだろう、ガラガラなのは頂けない。
 始まる前に表彰式やら、舞台セッティングの時間潰しのため指揮者インタビューがあり冗長だが、これも仕方がない。沼尻さんのお話は、賞金の話とかちょっと下世話な内容で、自分で喋って自分だけ受けている印象だ。
 1曲目、上野耕平さんのサクソフォン、この楽器のコンチェルトを聴くこと自体初めてなのだが、アルトサックスという楽器の音域のためか、音量はあるのにTUTTIになるとオケの音によく言えば溶け込んでしまうというか、つまりは埋没してしまう。不思議な感じだ。ご本人はサックスは美しい音は勿論だが、汚い音も出せる旨のお話だったが、聞いてみてそういう印象は無かった。
 休憩後バイオリンの辻彩奈さんはショーソンの詩曲、名前は良く聞くがこれも実演は初めてだ。辻さんは美音というより、大変しっかりした芯のある音で、舞台上のパフォーマンスも落ち着いていて、はたちと聞いて驚いた。
 トリは岡本侑也さんのロココ、いつもどおりの安定感、パフォーマンス的なものは一切無く、淡々と弾いているが、全く自然で曲の技術的難しさは微塵も感じさせない。
 最後のダブルのオクターブのパッセージも普通にほぼインテンポで弾いていて、全く見えを切らないが、ここをあんなふうに弾ける人はそうそういないだろう。
 演奏前後に司会の男女アナウンサーによるインタビューがあり、年嵩の上野さんはさすがに馴れたものだったが、若いふたりは優等生的な固い印象になってしまった。司会者はもう少し事前に取材して、リラックスした雰囲気を作るべきだろう。(B)

授賞式、指揮・沼尻竜典氏のお話
上野耕平 イベール:アルト・サクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲
ー休憩ー
辻彩奈 ショーソン:詩曲op.25
岡本侑也 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲イ長調op.33

沼尻竜典 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
司会:寺崎貴司、松尾由美子 アナ
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バイロイト マイスタージンガーの犬 [オペラ(海外)]

 日曜日のマイスタージンガーは、超人気でチケットが取れなかったが、その代わり、出演するワンチャンをゆっくり見る事ができた。
出演前
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開演7分後、出番終了
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レーゲンスブル〜ヴァンフリート・コンサート Arthur Hornig [コンサート]

 Regensburg から Weiden 乗り換えでBayreuth に戻ることにしたが、乗り換え時間は6分。懸念した通り、事件は起こった。レーゲンスブルから、浮浪者らしい男性が乗り、隣に来た。匂いがするので、席を移ろうかと思っていたら、すぐ車掌さんが検札に来た。男性は、身障者だから無料でどこへいくのも自由だと大声で騒ぎたて、それでも、女傑の車掌さんは負けない。言い争いの間私は移動したが、車掌さんは、しばし運転室に入った後、いくつか先の停車駅に警察が来て、男性は大騒ぎで連れて行かれた。結果電車が遅れ、乗客は殆どいないが、全員がWeiden で降り、今回は重い荷物がないので、私も2分の乗り換え時間に間に合い、写真もとることが出来た。
 猛暑の夜のWahnfried のコンサートは冷房がきいて、寒いくらいだった。慣れたお年寄りは、毛布のような、ショールを持参していた。チェリストArthur Hornigは30歳くらい。ベルリンドイチェオパーのソリスト、フェストシュピールオーケストラ首席で来ている。演奏はイタリア組曲だけだったが、私にとっては、新鮮なタイプのチェリストで、勿論上手、勢いがあり、華やかなでダイナミックな弾きぶりが印象的だ。速いボーイングの軽妙な音色が、久しぶりに耳にする予想外の音で、日本人の体格では、残念ながら、ちょっと難しい表現のように感じる。ピアニスト Florian Hölscher はフランクフルト音大の教授で、さすがに音が綺麗で、有り難く拝聴した。
Arthur Hornigはドイツ各地に、ゲストソリストとして赴いている。桐朋でも客員教授として指導している。
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レーゲンスブルク 納涼企画その2 [ドイツ]

 レーゲンスブルクに1泊、納涼企画2日目は、 Schulerloch というケールハイムの近くの鍾乳洞へ連れて行ってくれた。内部の気温が9度と書いてあるが、さすがにそこまで寒くはないだろうということで、防寒着は軽めにした。
 駐車場から15分位山を登ると入り口に着く。穴の長さは420m、ツアーは30分、今まで見たことのある、白い石灰質の鍾乳洞ではなく、焼け焦げた地層の黒い鉱物の鍾乳洞だ。初めて見たのは、地下から水がわき、洗面器のようになっている石だ。内部の撮影は禁止だが、偶然広告を見つけた。入り口の空間は広いので、コンサートもする。最後には、岩にプロジェクターで、地球の歴史が投影された。ここでは、蝙蝠が保護されている。地上に出たらやはり、暖かい飲み物が欲しくなるほど、十分に身体が冷えていた。
 ついでに、ドナウ川沿のBefreiungshalle (解放記念堂)に寄ってくれた。ルードヴィヒ1世 が建てた後、4回再建されている。レーゲンスブルのヴァルハラのような感じの、眺めの良いところだ。
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レーゲンスブルク納涼企画 その1 [ドイツ]

 DBバイエルンチケットを使って、レーゲンスブルクの友人宅を日帰りで訪問するつもりだったが、今年は先方も夏休みで、この猛暑だから、ドナウ川で水浴びしようとメールで言われていた。場所はSinzingで、地元の人は皆川で泳ぐそうだ。ドイツも天候不順で、前日は大雨、それ以前は干ばつだったとか。
 私は、川でなんて泳いだことはなく、何かあったらまずいので、遠慮すると返答した。
 迎えの車の中で、2日間、涼しい企画を用意していると言われて、泊まる用意はして来てないと言うと、それは大丈夫と、着くなり私の部屋に案内され、シャワー浴びろと、バスタオルを渡された。これは、しかた無いと思い、3年ぶりの、お泊りとなった。
 涼しい企画その1、Abensburg の Kuchlbauer というビール醸造所 のオーナーが、Hundertwasser のファンで、塔とミュージアムを作った。塔の完成前に、Hundertwasserは亡くなったそうだが、ドイツにもHundertwasser の建造物があるとは知らなかったので驚いた。若いころ、初めてウィーンで、氏の建物を見て、歪んだ床を歩いた時の感動を、今も良く覚えている。
http://www.kuchlbauer.de/
 塔のケラーにダヴィンチの最後の晩餐のコピーがある。このケラーが、とても涼しいのだ。ビール工場ツアーの試飲はビアガーデンで、プレッツェル付きで、好みのビールを飲むことができる。隣にKunst Hausという、ミュージアムがあるが、入る時間が無かった。
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バイロイト音楽祭ーローエングリン3 [オペラ(海外)]

 Nürnberg で電車が、1.5時間発車しなかった。その時点では何の説明もなく、理由は分からなかったけれど、後で聞いたところによれば、暑さで線路に異常が出たそうだ。下りも遅れたが、バイロイトからの電車も途中で運行中止になったようで、今回は不可抗力とは言え、DBは毎回問題を起こしてくれる。
 バイロイト市内に着いて、早速IPhoneのSIMを入れ替えた。今回よりデータだけでなく音声も可能なものにしたので、電話番号は変わってしまったが、今後別途ドイツ用携帯を持っていく必要が無くなる。でも、SIMの有効期限は2年なので、来年は買い換えねばならない。
 電車の遅れのせいで時間が無くなってきて、劇場前に開演15分前のファンファーレと共に到着、すぐsucheを開始した。殆どsucheしている人は無く、既に、終わっているかとは思ったが、恥を忍んで、チケット売り場の前まで行くと、ドイツ人と交渉中のイギリス人らしき年配のご婦人が近づいてきて、いくら迄払えるかと、まず聞かれた。チケットを見せてくれと言ったが、この値段では無いと言う。オンラインのしかも、くしゃくしゃの印刷されたチケットなので、転売出来るか分からないと、私が言うと、彼女はチケットオフィスに確認に入り、 名義変更OKとのこと。私の提示した価格で、良かったらしく、Mittellroge 席をお買い得価格で譲り受けた。印刷されたチケットは、オフィスで、名前を書き換え、スタンプを押して、サインしてもらわねばならない、
 Lohengrin は、BR-klassik でプレミエの映像を見て、ティーレマンの迫力を生で聞けたらいいなと、密かに願っていた。舞台は、何度も見たいというほどでもないが、やはり、今まで気づかない音が聞こえてきて、さすが、ティーレマン、欲を言えば、もう少し、近くで聞いてみたい。歌手は、本当に素晴らしい。完成された舞台を体験させてもらった。
 不思議なもので、何年間もVogt のLohengrin を聞き続けてきたので、あの声が自分の中に染みこんでおり、場面ごとに、さあ次は、こんな声でVogtは歌うと想像しながら聞いていたことに気づいた。正統派Helden Tenor ぽいBeczata の声と重なり合って聞こえて来てしまう。
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トルコ航空ーイスタンブール経由 [旅行]

 ここ何回かのドイツの行きは中東経由だったが、今回初めてトルコ航空を使ってみた。イスタンブールまで12時間、乗り継いで、3時間でニュルンベルクに着く。イスタンブールは、確かに、ヨーロッパに近いと実感する。
 夜出発で、夕食が出て、寝られる人は、十分に睡眠もとれる。意外だったのは、乗り合わせたトルコ人は、ほとんど日本語を話すことだ。日本で生活している人たちが、大勢いたのだ。子供の乗客も多い。
 ニュルンベルクの空港での入国審査は、初めてだった。当然トルコ人が大多数だが、EU窓口と、外国人窓口に並ぶ人数は、半々位に見えた。窓口の列で、EUと非EUの男性との間で、喧嘩が発生し、お互い罵り合いが始まった。なかなか収束する気配が無いので、ヨーロッパ系の男性が近づいてきて、EU男性を引き離し、窓口に連れて行き、さっさと入国させた。トルコ人は、子連れの普通のお父さんだったが、周りは皆傍観者だった。教訓として、トルコ航空では、入国審査が混雑するので、早めに並ぶべし。
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イスタンブールの空港
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シンポジウム「バイロイトに未来は、有りや、無しや?」 [その他]

 日本ワーグナー協会の第400回記念の例会ということで、標記テーマのシンポジウムが行われた。会員以外にも興味がある内容なので、100名を越える参加者があり、立ち見も出た。
 最近の運営データや、運営史の資料が配布され、祝祭の独自性について、考えさせられた。一時ナチズムのプロパガンダになった祝祭を、戦後、公的助成を受けて、ゼロから立て直したヴィーラントの舞台や、ヴォルフガングが招聘した演出家たちが前衛的であったのは、過去を打ち消し、ワーグナーの意志を守り、時代を先んじる祝祭を運営しようとする姿だった。現在のカテリーナが導入したチケットのインターネット販売、子供向けワーグナーオペラ、有名指揮者、演出家の採用等は、定款にある、作品についての理解を広め、客層を開拓するための試みという一面はある。
 個人的には、あの祝祭劇場の音がある限り、例え様式は変わっても、祝祭は存続する気がするが、未来の継承者は、時代を超えて、作品の中に新しさを見出すことを続けられるだろうか。余計なお世話だが。
 北川先生の力強いお話から、生涯バイロイトに関わるだろう当事者としての情熱と覚悟が伺え感動した。読み替え演出から、観客に考えさせる演出の時代になり、次にどんな時代が到来するのだろう。もう少し聞いてみたい。

司会進行 : 池上純一(埼玉大学名誉教授)
パネリスト: 北川千香子(慶應義塾大学准教授/演劇学)東条碩夫(音楽評論家)岡田安樹浩(国立音楽大学ほか講師/音楽学)
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ワディム・レーピン&フレンズ 2018 [コンサート]

 オーチャードホールに入るのは、何と今日で二度目。ちっとも行かないうちに、改装前最後の演奏会とのこと。演奏は素晴らしかったが、お客さんは少なかった。3階席は30人以下、階段席の内側には一人ずつくらい。二階は見えないが、一階は結構埋まっていた。この入りパターンは、経験的に、最後に招待券を出したような感じがする。これだけのメンバーを集めながら、この入りは、チケットが高過ぎるのか?
 演奏は一言でいうと、凄い迫力だった。レーピンの音楽は、とても自然で心地よい。作品に応じて、穏やかにも、激しくも、重厚にも、軽やかにもなる。これは、当然のようでいて、実際どんな作品も同じ奏法になってしまう演奏家は意外といるものだ。
 グリーグは美しく、ブラームスは荘厳に、後半のチャイコフスキー は全く違う雰囲気で、一にも二にも激しく演奏された。フィレンツェの思い出は、若い頃から不思議に感じていた。チャイコフスキーらしい美しさより、技巧や形式など複雑に組み合わさり、こんな室内楽も書けるという、新たな地位に相応しい渾身の作だったのだろうか。最後の室内楽となったわけだが、題名に意味はあるのだろうか。
 クニャーゼフを聞いたのは本当に久しぶりで、途中の人生に病気などのアクシデントがあった事は知らなかった。エンドピンを短くし、のしかかるような弾き方で、一見力業のように見えて、大きく豊か響いた音は3階席までよく聞こえ、テクニックも見事、もう少し近くでも、聞いてみたい。レーピンは勿論、Vlaのグリチュクも、音色音量ともに、思うまま、自由自在に流れ、ピアノも、若手3人も晴らしかった。お目当のVc2番岡本さんも、さすが一人で低音を支え、5人の複雑な音の動きに、よく呼応出来るものだと、関心する。
 一世代前は、海外の有名人と日本人が組んだ室内楽は、日本人がついていけず残念なことも多々あったが、今や世界レヴェルで活躍する若手日本人が大勢いる。このような混合チームの聴き、感嘆する時代が来たことは嬉しい。

グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調op.45
      <ワディム・レーピン、横山幸雄>
ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調op.34
      <ワディム・レーピン、神尾真由子、アンドレイ・グリチュク、アレクサンドル・クニャー ゼフ、横山幸雄>
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」ニ短調op.70
      <ワディム・レーピン、神尾真由子、アンドレイ・グリチュク、大野若菜、アレクサンド ル・クニャーゼフ、岡本侑也>
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演劇についての新たな考察 – ペーター・コンヴィチュニーを迎えて [その他]

 コンヴィチュニー氏を見て最初に感じたのは、懐かしさだった。氏は痩せて歳も取って、誰にも時が過ぎたと実感する。このブログで数えてみたら2005〜12年まで氏の舞台を10作品は見た。それ以前にも見ているし、複数回見たものもあるが、随分前の気がする。当時、人の普通の感情を音楽に合わせて、表現できる舞台が凄いと思った。この日、解説のあった、ドン・カルロの「エボリの夢」は、もう一度見たい。あれほど音楽が場面にピッタリマッチした舞台は、傑作だ。笑い転げた。氏はプログラムに演出コンセプトを小難しく書いていたが、この会場では、とても平易な言葉で卒直に話された。そもそも、inszenieren(演出)とは、音楽をSzene にin(入込む)する事だと。そう言われ、はたと、魔笛のある場面の演出意図に思い当たる節があった。当時は疑問に思ったことだ。勿論意図が分かっても、全てに賛同する訳ではないが。
 コンヴィチュニーが、人の気持ちを揺さぶり、観客を啓蒙しようとするのは、現代演出とは違う。本来音楽は場面やその場の心情を表現しているはずだが、それを眼前に見せることは難しい。コンヴィチュニーは、個々の作品のスコアも、広く音楽が物事、心情を描写する本質的機能についても熟知しているから、まるで魔法がかかったように、音楽と場面が相互にマッチしてしまうのだろう。
 もう一つ、気づかされたことは、原作の結末を変えてしまう理由だ。例えば、今回二期会の「魔弾の射手」はもう20年近くまえの演出を、少し日本風にアレンジしたそうだ。氏曰く、この作品の舞台で、よく、ザミエルの悪魔がおとぎ話のように扱われるのは、最後唐突に隠者を登場させ、話をまとめるところに理由があると。作品成立の時代背景から、原作通りでは、検閲に通らないからの妥協策とのこと。だから、自分は、ザミエルを本来社会に存在する、悪魔的なものとして正しく扱い、結末と変えたと。結末を変えたり、作品中には居ない役作ったりする演出は、例えば原作に政治的制限があったと感じたり、時代の変化の中で、違和感を感じ、現代の一般大衆の感情や価値観に適合させようと、演出家が、独自性を加味するという意味で、ポジティブなことなのか。作曲家は音楽に妥協は無くとも、台本は手加減したかもしれないことは、なるほど想像できる。
 観客も演出家も、十人十色。相性の良い演出家に出会いたいものだ。
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ザムエル役、宝塚、大和 悠河さんと
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